フィルムは、過去の値段と比較せず、現在価値でそういうものだと割り切れば買える!

 このWEBサイトには現在のところフィルムで撮った写真を使っている。フィルムが高騰しすぎてやってられなくなり、フィルムから遠ざかった時期もあった。コダックのPORTRAやEktarの36枚撮り35mmフィルムが一本1,000円くらいで買えた頃はまだ良いほうだったけれど、それからあっという間に1.5倍、2倍と高騰していった。いまではEktarなどは一本3,000円はする。比較的安価なGold200でも1,500円くらいだ。35mmでさえそんな感じだから、ブローニーはもうお手上げ。

 最近になってまた復活したのは、フィルムが安くなったからではない。デジタルの機材を買う頻度が減ったからだ。少し前まではいろんな機材を試してはまた変えてといった具合で落ち着くことがなかった。でも最近はいま持っている機材で満足できるようになった。というより、いろいろ使ってみた結果、道具を変えても写真は変わらないことをようやく心から理解できたのだ。あっさりいうと「懲りた」ということ。機材を買わなければ、そのぶんでフィルムは買える。元々の値段を知っていればこそ高いと思うのだけど、過去と比較せずに現在価値でそういう値段のものだと割り切ってしまえば、カメラやレンズを買うよりはだいぶ安い。

 PENTAXがいま「フィルムカメラプロジェクト」を進めていて、今春、その第1弾となるカメラが登場するという噂が立っている。とても楽しみ。

長崎歴史文化博物館

 さて、写真は、長崎市の歴史文化博物館。あの中銀カプセルタワービルをつくった黒川紀章氏の設計である。何年か前に、今年亡くなられた偉大な写真家・篠山紀信さんの写真展が行われたのがここ歴史文化博物館だった。

 2023年10月某日撮影

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