中古市場でいまお買い得なGFX100を買って、テスト撮影してみた

長崎市浦上川線高架道路

 CanonのR5markⅡの進化がどちらかといえば動画寄りだったので、スチル派(しかも建築などの静物撮影が多い)の私には、R5からアップデートする意義をあまり感じなかった。そして、R5をmarkⅡにアップデートしないときは、準備しておいた予算でGFX100を購入したいと以前から思っていた。GFX100は、GFX100ⅡやGFX100SⅡの登場によって中古市場でお買い得になっている。

 そうして最近ようやくGFX100を手に入れた。手持ちでスナップ的にではあるけれど、屋外でテスト撮影してみた。使用したレンズはCanonのTS-E24mmだ。マウントアダプターはTECHARTのEF-FG01+。GFXで24mmを使うと、フルサイズ換算で約19mmの画角になる。

 ところが、撮り始めてすぐ異変に気がつく。手振れ補正を「常時」に設定しているのに、シャッターを半押ししないと手振れ補正が効かない。それだけならまだいいのだけど、撮った写真をパソコンで見るとブレている。1/20だと厳しいのかなと、1/60で撮った写真も見てみたけれど、やはりブレている。印象として、モニター上ではシャッター半押しで手振れ補正が効いているように「見える」けれど、実際には効いていない感じ。これではあまりに実用的ではない(ちなみに後日、三脚を立てて室内撮影してみたときはちゃんと撮れた)。手振れ補正はないのと一緒。R5なら同レンズとの組み合わせで1/10でも手持ちで撮れるのに。

 そこで、まずはマウントアダプターを疑ってみた。私は正直、マウントアダプターにあまり詳しくない。R5はEFレンズをCanon純正のマウントアダプターで使っているせいかトラブルがない。「EF-FG01+ ブレる」など、他のキーワードでもいくつかネット検索してみたものの、なかなかそういう情報が出てこない。個体差があるのか、私の使い方やボディ側の設定が間違えているのか。たぶん、そもそもTS-Eシリーズのレンズが対応レンズではない、というのが正解なのでは・・・といまのところ思っている。

 とりあえずマウントアダプターをFringerのFR-EFTG1に変えてみることにした。絞りリングが付いていて、デザインもこちらのほうがいい。なぜ最初からこれにしなかったのか不思議なくらいだ。GFXの電子接点付のマウントアダプターはどれも値段がそこそこ高い。気軽に変えられるものではないのだが、ひとまずここまではやってみることにした。現在は、商品の到着を待っているところ。

 写真は、問題のGFX100とTS-E24mmの組み合わせでテスト撮影した、長崎市の浦上川線高架道路。手振れした写真のなかでも、それほどブレていないものを選んでみた。機材トラブル(私がわかっていないだけ?)で気分も落ちているし、まだ実感はないのだけど、やはり立体感や解像度は優れている気がする。

 ちなみに四隅が暗くなっているのケラレではなく、ビネットを意図的に入れたもの。開放は試していないが、ある程度絞って撮影した場合、ケラレはほとんどなかった。アスペクト比は4:3で撮影し、3:2にトリミングしている。35mmフォーマットモードは使用していない。ブレが気になったので、いっそアナログ感を出してしまえと、ビネットのほかに粗めの粒子も追加。けれど、画質が良すぎて、意図したアナログ感は出せず。テストとはいえ、散々な写真になってしまった。

 2024年9月某日撮影

関連記事