映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を観た
映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を観た。予告を少し観ただけで、ストーリーをよく理解しないまま観に行ったせいか、思っていたのとだいぶ違った。
アメリカの内戦を描いたフィクションなのだが、戦乱のなか、スクープを狙って最後の激戦区であるワシントンDC(ホワイトハウス)を目指して、ニューヨークを出発するジャーナリストたちのロードムービーともいえる。軍や政府関係者の視点ではなく、ジャーナリストたちの視点で描かれているので、いま何が起こっているのか、観客には多くを伝えられないまま物語が進んでいく。
序盤、主人公のベテラン報道写真家、リーはソニーのデジカメにライカのレンズを付けて撮影していたり、そのリーが現場で出会った若きジャーナリストのジェシーはニコンFE2というフィルムカメラで撮っている。その後、リーはズームレンズも併用するのだけど、ジェシーは単焦点レンズ一本で挑み続ける。写真好きな人間としては、ときどきジェシーが撮ったモノクロのフィルム写真を見せてくれるところがとてもいい。
だが、報道で、しかも戦場で単焦点一本というのはかなり無理があると思った。異なる焦点距離のズームレンズを付けた二台のカメラを常に携帯する、というのが普通ではなかろうか。なにしろ、そういう現場では、自分で撮影距離を決めることができないからだ(自由に距離を詰めることも、離れることもできない)。
結局、おもしろかったのか、おもしろくなかったのか、自分でも未だにわからないのだけど、少なくとも音楽はあまり好きじゃなかった。消音して、現実とは異なる雰囲気のバックミュージックをかける。そして、突然、ミュージックを止めて、現実の音に戻す。映画ではよくある演出だけど、それに使われた音楽が好きじゃない。なかには繰り返し嫌な音を延々と鳴らす曲があるのだけど、そのシーンは、まるで拷問のようだった(個人的な感想です)。
写真は、GFX100でスナップ撮影した、とある一戸建て。現在は空き家?のように見えた。老朽化しているように見えたので、リノベーションして手入れすればとてもいい住まいになると思った。塀にはモルタル風の(あるいは本物のセメントでつくられた)ボードが貼ってあった。とてもいい。すごくいい。
2024年9月某日撮影