生まれて初めてのリジッド・デニム、リーバイス501 RIGIDを購入した

長崎歴史文化博物館

 ジャーナルスタンダードでリーバイス501を買った。正式名称を「LEVI’S(R) 別注 501(R) Selvedge RIGID」という。

 Selvedge(セルビッジ)とは、通称「赤耳」とも呼ばれているらしいのだが、ほつれ防止のため生地の切り口に糸が縫い付けられていて、普通のセルビッジは白糸なのだけど、これには赤い糸が使われている(だから、赤耳)。裏地の部分なので、穿いてしまえばわからないのだが、裾をロールアップすると見える。

 RIGID(リジッド)とは、直訳すると「硬い」という意味で、一度も洗っていない糊付けされたままの硬いデニムのことをいう。こちらは別注オリジナルではなく、本家リーバイスのラインナップにもある。

 ほかにも、バックポケットのアーキュエイトステッチ(長崎でいうと眼鏡橋のような形のリーバイスを象徴するステッチ)の糸にオレンジとイエローの2色が使われていて、これを「レインボーステッチ」というんだそうだ。意識してよく見ないと気がつかないけれど。

 同じくバックポケットについている赤いタブのロゴは、ビッグEになっている。ビッグEとは、1973年まで使われていた「LEVI’S」という、Eの文字が大文字のロゴを指す。

 と、ここまで特徴を述べてきたわけだけど、これらすべて店員さんの受け売り。私は、これらにまったく詳しくないし、現在のロゴが「LeVI’S」とEの文字が小文字になっていることにさえ気がついていなかった。説明を受けたあと、「なるほど、わかっている人が好むやつなんですね」と、我ながらとても残念な感想しか言えなかった。

 しかし、わからないなりに、とにかく違いがあるということは私にとっては魅力的だ(私はいつも「違い」を探しているような気がする)。加えて、リジッドデニムというものを育ててみたい欲求にかられ、ひとつ試しにと、その場で購入した。

 ここで、さらに私の無知をさらけ出すことになるのだが、デニムのサイズ表記は、「W28 L30」というふうに、WとLがある。それにはさすがに気づいていたけれど、これまでWしか確認していなかった。長さは、デザインだと思っていた。だから、ウエストさえ合っていればなんでも良かった。そして、長さの加減は、いつも試着して確認していたのである。

 リジッドデニムだと、ワンウォシュしただけでかなり縮む。ゆえに、新品を試着しても参考にならない。そういうわけで、人生で初めて、サイズ感を言葉で説明してもらった。「L」は「レングス」の意味で、長さを示す。L28は短め、L30はジャストサイズ、L32は長めなのでロールアップして穿くのだそうだ。ショップにはワンウォシュしたものが用意されていて、それを試着することができるということだったが、結局、私は試着せず、L30を購入した。今になって思えばだけど、せっかくの赤耳を見せるためにL32をロールアップして穿いたほうが特徴を活かせたかもしれない。

 家に帰り、店員さんの話やネット検索で調べたとおりに、裏返しにしてお湯に2時間ほど浸し、さらに洗濯機に入れて洗剤なしで洗濯した。洗剤ありでも良いみたいだけど、私は初心者なので色落ちに気をつかって洗剤はやめておいた。乾かして、ワンウォシュ完了。一回洗うと、不思議と色が濃くなるということがわかった。表面の糊が落ちるから? 一日履いてみたけれど、とてもいい。まだ少し硬いけれど、そのうち馴染むだろう。購入するとき、店員さんからは「一生モノ」だと言われたけど、なるほど、たしかにそうかもしれない。

 写真は、GFX100でスナップ撮影した、長崎歴史博物館の敷地内観。

 2024年9月某日撮影

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